俳優が監督に転進したばかりの第一作目の映画って、その俳優の演技力とか声望にかかわらずみるべき秀作が多いような気がするんだけど、ベン・アフレックが監督した「ゴーン・ベイビー・ゴーン」、思った以上に重かった。
ゴーン・ベイビー・ゴーン -GONE BABY GONE-
http://www.movies.co.jp/gonebabygone/
Amazon.co.jp: ゴーン・ベイビー・ゴーン [DVD]: ベン・アフレック, ケイシー・アフレック, ミシェル・モナハン, モーガン・フリーマン, エド・ハリス, エイミー・ライアン: DVD
http://www.amazon.co.jp/dp/B001BO8HH2
子どもの未来は誰が決めるのか?
どんなにひどい親でもあっても、子どもは親のものか?
ひどい親からとりあげられた子どもは、大人になってそれを知ったら責めるだろうか?
という問いかけが詰まった作品。
サスペンスとしてよくできているし、人間もよく描かれている。
楽しい年末気分に水を差してごめんね。
でも頭上から銃弾や爆弾が降り注いでいる人からのメッセージだから。
via
ですぺら - ガザからのメール
http://black.ap.teacup.com/despera/367.html
****** 転送歓迎 ****************
25の建物がイスラエルに空から攻撃された。建物はすべて地上レベルに崩れ去った。死者はすでに250名に達する。負傷者は何百人にものぼるが貧弱な設備しかないガザの病院では、彼らは行き場もない。電気も来ないが、ディーゼル発電機でなんとかこれを書いている。世界にメッセージを送るために。携帯電話もすべて使用できない!
Sent: Saturday, December 27, 2008 8:03 PM
転送歓迎***********
なんという光景だ。数分前、パレスチナ側のカッサーム・ロケットが飛んでいく音が聞こえた。続いて、もう一つ、そして爆発音。2発目は、パレスチナ人を標的にしていたイスラエルの機体から爆撃されたものと思われる。今、聴いたニュースによれば、イスラエルのアパッチ・ヘリが攻撃したのは、釣堀用の池のあるリクリエーション・グラウンドだという。シファー病院は、195人の遺体、570人の負傷者が同病院に運ばれていると声明を発表している。刻一刻と死傷者の数は増え続けている。これはガザ市だけの数字だ。ほかの町や村、難民キャンプからの公式の発表はない。自宅アパートの近くで末息子がスクール・バスを待っていたところ、以前、国境警備局があったところが攻撃された。息子が立っていたところから50メートルしか離れていないところで、男性二人と少女二人が即死した!
真っ暗な夜だ。小さな発電機を動かして、ネットを通じて世界と交信している。From: prof abdelwahed
Sent: Sunday, December 28, 2008 1:03 AM
Subject: Gaza at 6:00 p.m.転送歓迎***********
今宵、ガザの誰もが恐怖におびえている。完全な暗闇。子どもたちは恐怖から泣いている。死者は206人。遺体はシファー病院の床の上に横たえられている。負傷者は575名をうわまわるが、同病院の設備は貧弱だ。病院事務局は市民に輸血を要請している。教員組合は虐殺に抗議し3日間のストライキを決定。イスラエルの機体がガザ市東部を爆撃、大勢の人々が死傷した。犠牲者の数は増え続けている。瓦礫の下敷きになっている人々もいる。一人の女性は二人の幼い娘と一人の息子を亡くした。彼らは通学途中だった!
From: prof abdelwahed
Sent: Sunday, December 28, 2008 3:03 AM
Subject: Gaza at 8:00 p.m.
転送歓迎11:00pm。イスラエルのF16型戦闘機による、複数回にわたる新たな爆撃。ガザでは3つのテレビ局を視聴できるが、これは電力をなんとか確保できた場合の話だ。空爆はガザ市東部に集中。ある女性は10人の家族を失った。生き残ったのは彼女と娘一人だけだ。娘はメディアに向かって、何も語ることができなかった。何が起こったのか見当がつかない、と彼女は言う。町のいたるところでパニックが起きている。最悪の事態が起こるのではないかとみな、恐れている。エジプト、ヨルダン、レバノンで、この残虐な空爆に対するデモが行われた。死者数は、219以上にのぼる。225という説もある。(アブデルワーヘド、ガザ)
Sent: Sunday, December 28, 2008 6:09 AM
Subject: RE: Gaza Crisis
転送歓迎********今晩、爆破のせいで窓ガラスが砕け散った家庭にとっては冷たい夜だ。ガザの封鎖のため、窓ガラスが割れても、新たなガラスは手に入らない。私が居住するビルでは、7つのアパートが、凍てつく夜をいく晩もそうした状態で過ごしている。彼らは割れた窓をなんとか毛布で覆っている。何百軒もの家々が同じ境遇に置かれているのだ!私に言えることはそれくらいだ。他方、ハニーエ氏は地元テレビでハマースについて話をした。彼の話は、士気を高め、ハマースは屈服しないということを再確認するものだった。死者の数は210に、重傷を負った者もも200人に達した。今また、ガザの北部で新たな爆撃が!(アブデルワーヘド、ガザ)
転送歓迎*******今、10分のあいだに5回の空爆。標的は人口密集地域の協会や社会活動グループ。モスクもひとつやられた。もう30時間、電気が来ない。なんとか小さな発電機でこらえている。インターネットで世界に発信するためだ。
From: prof abdelwahed
Sent: Sunday, December 28, 2008 6:40 AM
Subject: FW: Emergency Alert: Take Action to End Israeli Attacks on Gaza*******************
今しがた、イスラエルから何者かが電話してきた。末息子が応答したが、電話の主は、私が武器を所有しているなら、住まいを攻撃すると脅しをかけてきた。
(アブデルワーヘド、ガザ)
年末。
毎年行ってたサムイ島を久々にやめたら仕事がすごいことになってしまい、テント持って山も行けてない。
せめて長期休暇らしいことを少しはしようと、大量の積ん読リストの中から1日1冊本を読もうと決めた。
で、感想を書く。
ずっーっと積ん読してたトム・ディチロの「悪夢の撮影日誌―映画をサンダンスで売る方法教えます」を読んだ。
Amazon.co.jp: 悪夢の撮影日誌―映画をサンダンスで売る方法教えます: トム・ディチロ
http://www.amazon.co.jp/dp/4900728063/
トム・ディチロは映画監督で、
Tom DiCillo
http://www.imdb.com/name/nm0001139/
IMDbを見ると最近はTVドラマの監督なんかをしながら映画資金を稼いでいるんだろうと思う。
彼の映画「リビング・イン・オブリビオン/悪魔の撮影日誌」 はぼくにとっては忘れられない映画。今調べてみると94年あたりに公開されたらしいが、ぼくはこの映画を、まだ六本木ヒルズなんかなく、今よりずっと薄汚い印象のあった六本木の、当時西武がやってたレコード屋「WAVE」ビルの地下にあった映画館で、オールナイトで観たと思う。
あらすじは以下のサイトにある。
あらすじ リビング・イン・オブリビオン 悪夢の撮影日誌 - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10579/story.html
当時トム・ディチロなんて映画監督は知らなかったと思うけど、深夜に観たのがよかったのかびっくりするほど面白い映画で、その後彼をウォッチするようになり、彼のデビュー作「ジョニー・スエード」を観たり、「リアル・ブロンド」までは追いかけた。それ以降彼の映画は日本では上映されていないと思う。
キャサリン・キーナーを好きになったのも彼の映画に出ていたからだ。
本には、インディーズ出身の映画監督が資金集めに四苦八苦しているさまや、映画界隈の人たちの二枚舌ぶりなどが笑える筆致で書いてある。スティーブ・ブシェミがいい人だということがわかるし、当時スターになろうとしていたブラッド・ピットが主演を断ってきた話など、やっぱりタイミングが大切なんだなぁと思える箇所もある。
映画もそうだったけど、この本に盛り込まれた逸話には、映画づくりのためにまとまった「弱小チーム」のまとまり感とあたたかさみたいなものが感じられてほほえましい。
映画「エド・ウッド」で、「プラン9 フロム・アウタースペース」の試写会場を出たエドのチームがオープンカーに乗って明るく未来をめざしていく感じと似ている。その未来は掌(たなごころ)サイズなんだけど。
じっくり読み直してみた。
ゲームとかアートの話 - SLN:blog*
http://blog.slndesignstudio.com/archives/2008/12/post_666.html
なかなかすげぇなぁ、このエントリーが切り取ってる世界って。先っちょに興味がある全人類必読の記事だと思う。
ウェブを徘徊していると、半年に1回ぐらい「こんな内容をタダで読ませてもらってホントに申し訳ない」と感じるのに出会うけど、この記事がまさにそれ。
ゲームとテクノロジーとアートが出会う場所か。
これを読んで、そういえば…とこないだ初台のICCに行ったときに感じてうまく言語化できなかった気持ちを思い出した。
あそこにあるようなメディアアートっぽい作品って、すでに「レトロ」なんだ。
特にウェブと絡んでいる作品なんかは、2005年ぐらいからウェブでは爆発的に増えた他愛もないマッシュアップより下のレベルなんじゃないかと思った。それが、なんかもっさりしているなぁと感じた理由だったのか。
というわけで、先っちょ(のひとつ)はこの辺ってことで。
ホットカーペットと日光の好環境での昼寝場所の奪い合い。
で、仕事できないんですが。
2007年のものだが、
アドビデザインセンター - Webデザインとモーショングラフィックのエキスパートによるコラムと記事
脱境界:ユビキタスデザインへの課題
http://www.adobe.com/jp/designcenter/thinktank/noboundaries/
この文章はすごい。
これから先のビジョンと課題を、この着眼点、このカバー範囲、この地に足着きっぷりで語っているのは初めて見た。
狭義のウェブは閉塞するにしても、10年後にはその連続としてこの辺が最先端になるという希望も抱くことができる。
先週末は釧路へ小旅行だった。
気温が日中でも2度ぐらい、日が沈んでからは氷点下とかなり寒かった。
足元から寒さに冒されていくので(笑)、現地で靴下買って2枚履いたほど。
釧路から電車で50分の厚岸(あっけし)にも行ってきたよ。
詳細は後で。
いやー、昨夜のサービスグラントTOKYOの集まり、面白かった。
以下、個人名だけ伏せて感想を公開。
- 最初集まった理事の面々を見て、(失礼ながら)これは実務型キャビネット(何)じゃないけど大丈夫か? と思った。
- が、Iさんの話を聞いたり、Kさんの話を聞いたりするうち、この多様性も悪くない、むしろ心強いんじゃ? と思えてきた。Sさん、キャスティングの才能かなりあるかも。
- 元「マリ・クレール」編集長Iさんの、アニエスベーが赤いチャリティマフラーをもう20年売っているって話を聞いて、絶対買いに行こうと思った。
- Tさんはこの組織のお母さんだな。エコピやってほしいなぁと思ったが、SVGTでいい場所見つけてる。
- Kさんの話もじわじわ響いたなぁ。あの本、買おう。つか今アマゾンで買った。
- 手伝ったNPOが、300万の寄付を掴む、その喜びはどんなものか。KPIとかROIといったシチ面倒くさい話でない、そんなプリミティブな喜び。噛み殺そうと思っても勝手に微笑んでしまうみたいな喜びだろうな。羨ましい、経験したいと思った。かなり素直に。
- Yさんの話。SVGTは最初“ふわふわ”していた、と。それが成功のキーファクターのひとつか。あと、しかめ面した男の判断でなく、奥さんが「面白そう」と言うことは重要、とか。
- Sさんの、サービスグラント誕生秘話。初期の思いも、勉強や準備も、勢いを掴むタイミングも重要なんだとわかった気がする。チャンスには前髪しかない。掴むためには見ていないと。2009年のエコピも参考にしよう。
- 最後に、N財団のYさんに、強烈プッシュ中だったり元気があったりするNPOを紹介してもらうことになった。収穫!
というわけで、ぼくも来年からサービスグラントがんばろう。

