[book]悪夢の撮影日誌
年末。
毎年行ってたサムイ島を久々にやめたら仕事がすごいことになってしまい、テント持って山も行けてない。
せめて長期休暇らしいことを少しはしようと、大量の積ん読リストの中から1日1冊本を読もうと決めた。
で、感想を書く。
ずっーっと積ん読してたトム・ディチロの「悪夢の撮影日誌―映画をサンダンスで売る方法教えます」を読んだ。
Amazon.co.jp: 悪夢の撮影日誌―映画をサンダンスで売る方法教えます: トム・ディチロ
http://www.amazon.co.jp/dp/4900728063/
トム・ディチロは映画監督で、
Tom DiCillo
http://www.imdb.com/name/nm0001139/
IMDbを見ると最近はTVドラマの監督なんかをしながら映画資金を稼いでいるんだろうと思う。
彼の映画「リビング・イン・オブリビオン/悪魔の撮影日誌」 はぼくにとっては忘れられない映画。今調べてみると94年あたりに公開されたらしいが、ぼくはこの映画を、まだ六本木ヒルズなんかなく、今よりずっと薄汚い印象のあった六本木の、当時西武がやってたレコード屋「WAVE」ビルの地下にあった映画館で、オールナイトで観たと思う。
あらすじは以下のサイトにある。
あらすじ リビング・イン・オブリビオン 悪夢の撮影日誌 - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10579/story.html
当時トム・ディチロなんて映画監督は知らなかったと思うけど、深夜に観たのがよかったのかびっくりするほど面白い映画で、その後彼をウォッチするようになり、彼のデビュー作「ジョニー・スエード」を観たり、「リアル・ブロンド」までは追いかけた。それ以降彼の映画は日本では上映されていないと思う。
キャサリン・キーナーを好きになったのも彼の映画に出ていたからだ。
本には、インディーズ出身の映画監督が資金集めに四苦八苦しているさまや、映画界隈の人たちの二枚舌ぶりなどが笑える筆致で書いてある。スティーブ・ブシェミがいい人だということがわかるし、当時スターになろうとしていたブラッド・ピットが主演を断ってきた話など、やっぱりタイミングが大切なんだなぁと思える箇所もある。
映画もそうだったけど、この本に盛り込まれた逸話には、映画づくりのためにまとまった「弱小チーム」のまとまり感とあたたかさみたいなものが感じられてほほえましい。
映画「エド・ウッド」で、「プラン9 フロム・アウタースペース」の試写会場を出たエドのチームがオープンカーに乗って明るく未来をめざしていく感じと似ている。その未来は掌(たなごころ)サイズなんだけど。